高校時代の恩師の指導法が凄かった!
練習見学させてもらいました
先日、高校時代のコーチだった鹿島くんが見ているチームの、練習を見学に行ってきました!
なんかで連絡とってて、見に行かせてください!って言ってたんだけど、ロシアに行っちゃったりなんだかんだしていたら、行けるタイミングが合わずにこの時期になっちゃった。
最初に鹿島くんを紹介しておくと、僕の母校の国分寺高校のコーチを今でもやっていて、他にもクラブチームのコーチをやっている。年代は小学生から中学生まで。
僕の高校時代も他のコーチとは一線を画していて、いわゆる学校の体育の先生とは全く違う。
当時から海外サッカーをよく見ていて、オランダ代表が大好きだった。全身ナイキ。(今でも変わってないw)単なる都立高校なのに、オランダ代表のVTRを見せられ(今より映像を持ってくるのは大変だったと思う)ゴール集なども自分で編集していた記憶がある。「イメージは大切だから」ってよく言ってた。ボールを完全に支配しながら、プレスの時は基本中切りで前からハメて、ボールを奪って攻めていくスタイルを目指していた。
あの当時、あまり都立高校でこんなスタイルでやっていたところはなかったと思う。まぁ高校生だから周りのことはわからないし、それが当たり前だと思っていたけど、今から振り返ると贅沢な環境だったのではないかと思う。都立高校のサッカー部であんなことしているチームはあるのだろうか?と、最近ふと思ったりする。
えらそうに、「俺たちのサッカー」を圧倒的に意識していた覚えがある。俺たちのサッカーはこうだ!という変なプライドがあった。僕らの代は全然結果が出なかったけど(俺がマタ抜きされて失点したせいw)、今から思い返すと、だいぶ変なことをやっていたんだと思う。
今でも覚えているのが練習の多くの時間を4vs4に費やしていた。あそこでスペースと”相手を見る”感覚というのを徹底的に教えてくれた。飽きるほどやった。それだけの朝練とかあった。朝練のために鹿島くんは校庭まで来ていた。あの時は思わなかったけど、大人になってわかった、相当なサッカーバカだw
僕はずっとDFだったので、最初4vs4では守備の受け渡しや、前の選手を使ってのコースの切り方などを勉強した。でも4vs4だと自分も攻めないといけない。そこで攻撃の時も頭を使って、足元でもらうふりして裏に抜けたり、味方の動きを見ながらサポートに入って取られた時のこと考えたり、とにかく頭をフル回転して練習をしていた覚えがある。
これはそのまま試合に生きる。間違いなく。僕の実感レベルだけど、試合はそれを大きくしたバーションで、どこで受け渡すのか、どこから切るのか、サポートに入った人はどこのリスクマネージメントを担当するのか、全部同じ。
鹿島くんの要求が高かったので、ついていけない人もいたけど、多分鹿島くんの言ってることはサッカーの本質を表していて、それを単なる都立高校のサッカー部に要求していたのだと思う。
今の仕事に活きている事
ちなみに、僕の今の仕事にこの時の4vs4は確実に生きている。
まずはフットサル!フットサルの実況をするときに、細かい動きや戦術まで、全てを網羅できていないけど、解説の方が言ったことに関して理解することが出来るのは高校時代の経験があるから。スペースの作り方や、相手との関係とか、噛み砕いていくと鹿島くんの言ってたことに非常に近い。
サッカーでも同じで、戦術的な進化が凄まじい昨今のサッカー界ですが、
守備と攻撃のバランスを追求しながら、相手との関係の中で攻めていくか?という大きな枠の中では同じことを言っているのだと思う。たぶん。本当に根本の部分。だから戦術的な分析が得意な人と実況解説でコンビを組む場合でも、自分では気がつくのが難しくても言われれば理解できる。
これは高校時代飽きるくらいやった4vs4のおかげだと思う。
話はそれるが、よく小さい頃にフットサルやった方がいいって言われるけど、テクニックの部分だけではなくて、頭の部分でもフットサルはかなり役に立つのではないかと思ってる自分がいる。想像だけど。
今回の練習で行われていたこと
だいぶ前置きが長くなったんだけど、今回の練習について書くよ。やっとたどり着いたw
今回僕が見学させてもらったのは、小学3,4年生のクラスと、中学2年のチームの2つを見せてもらいました。小学3,4年のクラスは一緒に練習に参加させてもらいました。これでかなりへばって、その後に行われた中学生クラスは「見学のみで」とお願いした原。
まず参加させてもらった小学生クラスから。みんなテクニックもあって元気もあった。練習が進んでいくにつれて、暑くて疲れてるはずなんだけど、どんどん足が動くようになって来て、最後はおじさんついていけなかったよ。
一緒に練習に入ってたからよくわからなかったんだけど、終わってから鹿島くんが言ってたことが、いいこと言ってた
「やっぱり軸があれば頑張れるんだな。厳しくする時もあるんだけど、みんな楽しそうだったから今日はこれでいいやと思った。刺激は大事だね」
補足すると、最後のゲームで、いつも負けてしまうことが多いチームに僕が入りました。けっこう原が頑張ったのでそっちのチームが珍しくリードして勝つことが出来ました。リードしてからの両チームの子供たちの頑張りには目を見張るものがありました。インテンシティーがW杯レベルでした。
いつも勝ってるチームは「絶対勝ちたい!逆転したい!」
いつも勝てないチームは「今日は絶対勝てる!絶対勝つ!」
という気持ちがひしひしと伝わって来ました。僕はいつもの雰囲気とかわからないので、”この子たちすげーなーーー”と思いながらボールを追いかけていただけでしたが。
それを見ながら「軸があればやれるんだな」という気づきをしているというのが、やっぱり指導者長くやっている経験なんだろうか。あの試合見てそんな事考えてんだ!っていうのが面白かった。
続いて中学2年生。
「こっちは明日公式戦だからサクッとやってあとは試合やる」
って練習前に言ってたんで、へ〜そういうもんなんだ〜と思っていると、いきなり試合前にみんなを集めて
「明日のスタメン、センターバックは〇〇、あと・・・悩んでる。ボランチは〇〇あとは・・・悩んでる。フォワードは〇〇。あとは・・・」
という感じで中途半端にメンバー発表しだしたw
めっちゃ中途半端。なんでだ?と思って聞いてみると
ひと学年の人数が多いチームなので、スタメンを固定しないで最後の紅白戦でアピールした子をスタメンにするらしい。しかも、いつもはスタメン少しも発表しないらしい。
この手法すげーな。そう思いながら紅白戦見てみると、みんな上手いし、みんな頑張る!みんなアピールしてるし、みんなゴール狙いまくってる。おもしろい!!この状態がおもしろい!!
みんなが試合に「先発で出たい!!」と熱望してる様子が言動から伝わってきました。この状態ってチームとして理想なんだろうなぁ。その雰囲気を作っている鹿島くんは、やっぱすげーんだろうな〜と思いました。1回しか見てないし、この年代の練習を見た経験もないので何とも言えない部分は多いんだけど、普通に見ていて面白かった。
鹿島くんが目指している「誰が出てもいい」状態にかなり近いように見えたし、それくらい多くの選手がいいプレーをしていて本当にレベルが高かかった。今の子供たちはみんなこんなに上手いのか?やる気がこんなにあるのか?それとも鹿島くんがすごいのか?たまたまこの日がすごかったのか?
僕にはよくわからなかったけど、とにかくおもしろい経験が出来ました。また行きたい。
今日は高校時代のコーチがやってるサッカースクールに行ってきました。小学生と中学生の練習を見学しました。みんな上手かったし、勝ちたいとか、上手くなりたい、という意欲がすごかった!
— 原大悟@フォロバ (@daigoso) 2018年7月13日
明日の試合のスタメンを今日の紅白戦で争ってたので、みんなやる気マンマン♪日本の未来は明るいな〜!!!
かなり急なお願いだったのに参加させてくれた鹿島くん、ありがとうございました!また見に行きます。最後帰り際に「サッカー選手のサッカー教室のMCの仕事があるんですけどどんな声かけしたらいいですか?」って無茶振りな質問に
「やっぱり守備のところじゃない?そこが頑張りやすいポイント。あと攻めの時は『どこに行ったらシュート打てる?打てるとこ行け!』ってよく言うかな〜」
と即答えてくれて、すげーな!って思いました。やっぱりずっとそのことを考えているプロに聞くと悩みは解決しますね。かなり無茶振りの質問だと思ったけど、その道のプロには一瞬で解決してくれた。おもしろ。
ありがとうございました!