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KAWASAKI FRONTALEには愛がある

text by Mako (@todoroki_moon) | Twitter

川崎フロンターレ」のことを知らない人に説明する場面を想像する。その時「フロンターレ」を、明日、スーパーの店頭で売り出す目玉商品だと仮定する。そして、限られた面積のPOPに何を売り文句として書こうかと考えた時、書きたいことがありすぎてとても一枚のPOPには収めることが出来ず愕然とする。フロンターレはプロサッカークラブでありながら、それほどまでに多面的でいくつもの顔を持ち、実態が分からなくなるほど柔軟に形を変えてファン・サポーターの心に忍び込んでいる。
サポーターは大好きなクラブをもっと多くの人に知って欲しい、好きになって欲しい、そしてこの楽しみを共有したいと考えて、あの手この手で新規サポーター獲得作戦を遂行する。これこそがクラブの思うツボで、スタッフからは「愛のあるセールスマン」と呼ばれている。

初めてサッカーを観戦する人にとってスタジアムに行くことはとてもハードルが高い。その敷居をできるだけ下げようと考えているのがフロンターレで、ハードルはない、もしくは低すぎて地面にめり込んでいるとさえ感じる。
何しろイベントが多い。「毎試合イベント宣言」をしてスタジアム内外でそれはそれはさまざまなことを展開している。ピッチの外周に陸上トラックがあることを利用してF1カーを走らせたり、南極観測隊の隊員が南極で始球式を行う様子を生中継したり、火を使ったショー、中に入って食べることができるお菓子の家。スタジアム周りの公園ではチケットがなくても楽しめるミニ動物園、バスを解体しての部品販売・・・今度はお坊さんが悩みを聞いてくれるらしい。これだけ聞いても何を言っているのか分からないと思うが毎回度肝を抜くのがフロンターレなのだ。「もう次は驚かないぞ」と思っても必ず「そんなことを!」と驚かされる。サポーターの側にも、抜かれても、抜かれてもまだ度肝と言うのは意外と残っているものなのである。

イベントが楽しい、イケメンが多い、やっているサッカーが華やかでおもしろい、本業がスポーツと思えないほど選手やスタッフのしゃべりがうまい、HPやSNSが食傷気味になるほど充実している、グッズのラインナップが何屋か分からないほどたっぷりありすぎる、いい大人(選手スタッフ)が本気で遊んでいて、子供たちはもちろんいい大人のサポーターまで本気で楽しませに来る、選手とサポーターの距離が近くて気さくに写真やサインに応じてくれる、クラブのマスコットがけなげに一生懸命盛り上げてくれる、細かい工夫がいっぱいのアウェイバスツアー、商店街を回ったりサポーターと一緒に多摩川のごみ拾いをするなど地域密着を大切にしている…特徴はすべて羅列するのが困難なぐらいいっぱいある。

そしてその中で最も強く感じるのは、選手を遠い存在でなく親しみをもって感じられるよう人柄や努力を積極的に紹介してくれて、汗をかき細部に至るまで凝ったアイデアをしぼり出し、どんな些細なことでも楽しんでもらおうと奮闘するクラブの「愛」なのである。
華やかに見えるフロンターレの楽しさや明るさは、クラブが地に足のついた泥臭い努力を積み重ねたその上にきれいな花を咲かせた姿なのだ。

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原の感想

絵が上手い!川崎フロンターレをpopで表す。

色んなこと考えますね。

確かにフロンターレは表現するのが難しいクラブなのかもしれませんね。

 

まぁpop表現しようとしたことがないんで全く想像できませんがw

他にも何枚か絵を見えてもらったんですが、どれも素晴らしくクオリティが高かったです。

 

サポライターの幅よ。まだ3人目だぞ。

俺のキャパ追いつくのか心配になってきたw