久しぶりにこのシリーズを書きたいと思う。
今回紹介するのはJ3リーグの得点ランキングトップ、ガイナーレ鳥取のFWレオナルドだ。
現在22ゴールでダントツトップ。
今シーズン岡野GMがブラジルに行って連れてきた1人だ。
この選手の凄さは1番わかりやすいところでいうと得点力。とにかく得点のパターンが多いのだ。1番直近の群馬戦で決めたゴールをまずご覧いただきたい。
可児からのパスに反応したレオナルド。抜けた後の落ち着いたらフィニッシュワークは見事だ。相手ディフェンダーがスライディングしてくるのをしっかり確認してタイミングを外して流し込んでいる。J3を見ている人にとってはよく見る光景と言っていい。
僕の最初の印象はエリアの中での、点取り屋というイメージだった。クロスから合わせるのが非常にうまくて、飛び込むだけではなく狭いスペースで受けてゴールを決めたりワンタッチでゴールを決めるタイプの選手だと思った。
こんな感じとか↓
こんな感じとか↓
こういうのもうまい↓
逃げる動き↓
それだけでも素晴らしいと思ったし、すぐに日本のサッカーに順応していた印象だったので、これはすごいと思った。しかしシーズンを通して鳥取のサッカーを見ていくと、この選手の様々な良さがどんどんどんどん現れてきた。それは鳥取のサッカーにも関係している。
フェルナンジーニョという素晴らしいパートナーがいると言うこともあるが、鳥取の攻撃は素早いカウンターで一気に裏に抜けるというような攻撃もかなりある。エリア内で構えるだけではなくスペースを見つける感覚と動き出しの速さも持っている。フェルナンジーニョが顔を上げるタイミングでうまく抜け出しているのでよくボールが出てくると言うことだ。
それに加えて足元にボールがおさまってから先程の群馬戦のゴールの様に、1人2人外す技術も持っている。ボールのテクニックがうまいのだ。だからフェルナンジーニョとの早いカウンターからでも点を取れる。
そしてこの選手のもう一つ凄いところは収まると言う所だ。体も強いし相手に体を当ててのキープというのもできる。フェルナンジーニョやガブリエル、加藤潤也と絡みながら細かいパス交換ワンタッチで中央突破などにも参加できる。ポストプレーからヒールの落としなんかもうまい。ある程度ルーズなボールを前線に蹴っても収めてしまう強さもある。はっきり言って何でもできる。その証拠にレオナルドは今シーズン7アシスト決めている。自分が取るだけではなくてすべてのプレイが高いレベルでこなせる選手である。
次のゴールシーンはロングスローから簡単に収めたところから始まっている。
エリア内だけでなくミドルも打てる
さらに付け加えるならば今シーズン鳥取は監督が代わっている。須藤監督は就任してすぐにレオナルドをベンチスタートにした。おそらく守備の運動量を懸念してベンチスタートにしたのだと思う。それまでも得点を取っていたし本人としても悔しさはあったと思う。しかし途中出場でも短い時間で結果を出し自らの価値を証明した。ガンバ戦が途中出場から点を取ったシーン。監督に「見たか!!」ってアピールしてるw
しかもそこで腐らずに守備の所の改善にも取り組んで、連動した守備もどんどんできるようになった。
21歳とまだ若い。もちろん物足りないところがあると思うがそれを改善するメンタル面での強さもある。個人的にはJ2ではなくJ1でやれる選手じゃないかと思ってる。J1でもここまで色々できて得点が取れるストライカーは貴重だ。
もちろん海外から素晴らしいストライカーを連れてくるのも手だ。
しかし岡野GMが若い選手をブラジルに行って連れてきて日本に1年間慣れさせた。日本のサッカーも充分わかってきたと思うし、向上心もある。新しく1から連れてくるという選択肢もあると思うが、J3のチームがステップアップの場として若い選手を連れてきて、上のカテゴリーのチームに売るというのも面白い流れだと思う。
その期待感を充分に感じさせてくれるストライカー。得点力不足に苦しんでいるチームの皆様、すでにチェック済みだと思いますがオフシーズンにいかがでしょうか。
J1やJ2のファンの皆様、今シーズン残り3試合で3をチェックするのもオススメです。では。