J3リーグ開幕
昨日、藤枝vs福島の一戦でJ3リーグ6年目のシーズンがスタートした。そして今日8試合が行われ18チームになって最初のシーズンが本格的にスタートする。12クラブから始まったJ3も今季から18チーム。全34節が行われる。
J3の存在意義は色々ある。僕が期待するのはJ3のステップアップのリーグとしての役割だ。ここからJ2、J1にステップアップする選手がどれだけ出てくるか?これが初年度から関わらせてもらっている僕は楽しみでしかたたない。J3で活躍した選手がどこまで登ってくのか?川崎フロンターレの馬渡がいい例だ。
その中で今シーズンの注目の1つはYSCC横浜だ。
このチームは横浜を本拠地とする3つ目のクラブ。クラブの規模も大きくなく、観客数も平均1000人というクラブだ。このクラブは今シーズンのメンバー構成を見ると、かなり苦戦すると考えるのが一般的だろう。なぜなら、この冬にかなり多くの戦力を抜かれたからだ。
一昨シーズンの後半から昨シーズンにかけて非常に魅力的なサッカーを見せた。最終的には昨シーズン15位という結果だったが、しっかり繋いでいきながら崩す攻撃の形はJ3の中でも異質だったと思う。そんなクラブがこの冬の移籍で主力をごっそり抜かれたのだ。J2ライセンスを持たないこのクラブから移籍するのは当然かもしれないが、驚きを隠せない数の移籍だった。
チームの中心、後藤京介はJ2ヴァンフォーレ甲府へ
エース辻正男は群馬へ
大卒ルーキーで活躍した三沢直人は鳥取へ
前線のダイナモ、北脇健慈は秋田へ
守護神、浅沼優瑠は相模原へ
長年チームを支えた小澤光は引退
これだけ主力を抜かれたチームは、34歳の新監督をチームに迎え新しいシーズンを戦おうとしている。
監督も含め、ステップアップさせるのが得意な新しいクラブになりうるのではないかと期待している。このメンバーでシュタルフ監督起用は大きなチャレンジだ!!
しかしYSCCは以前にも面白い経歴を持つ選手を起用し、ステップアップさせている。
3年前、順天大を中退した小松駿太をいきなり使い琉球へ移籍。後藤に関してはヨーロッパでの経験はあったがJ経験はなかった。それを本職でないボランチで起用し大ブレイク!今年は2人ともJ2の舞台にチャレンジすることになる。
こういう思い切った選手の獲得や起用が見事にあたり、着実に力をつけてきたのがYSCC横浜だ。J3が始まった当初は夏頃まで勝てなくて、J3に上がるのは時期尚早だったんじゃないか?という関係者の声もあった。そんなクラブが確実に加入した選手をステップアップさせ、チームとしての結果も徐々に上がってきた。
もし今シーズン、Jリーグ最年少のシュタルフ新監督がこの苦しい状況である程度の結果を残すようなことがあると、監督としてもステップアップ出来る1つのクラブとして注目が集まるだろう。
マーケットに出る
最近では10代でヨーロッパに渡る選手も増えてきた。日本代表の冨安がいい例だろうが、ヨーロッパの情報に詳しい方は「ヨーロッパのマーケットに若いうちに入ることが大事」と口をそろえて言う。
同じように考えれば「早いうちからJリーグのマーケットに入る」ことも重要だと考える。J3であれば全試合中継がある時代。スカウトも毎試合チェックしやすい。Jリーグも歴史を重ね、色々な特徴を持つチームが出てきている。
横浜という土地がら、選手としては大学生や高校生も練習参加しやすい環境もあると思う。今シーズンは選手だけでなく、監督のステップアップの足がかりになるシーズンになるかもしれない。ぜひ34歳の監督が作るチームに注目したい。結果を出して数年後にはJ1クラブの指揮を取っている、という可能性も大いにあるだろう!
注目の開幕戦、実況は私です。笑
そうです、それが言いたかったのです。
ぜひ。13時キックオフ!!