4月19日から21日まで三日間行われたキリンレモンカップ。昨年に続いて場内アナウンスの仕事をしてさせて貰いました。
ラッキーなことに2会場あった大会ですが、三日間ともレアル・マドリードがやる試合の会場だったので5試合全て見ることができました。たくさん報道陣の方も来ていましたが、2年連続全試合見た方というのは、なかなかいないのではないでしょうか(自慢)
去年も思ったのですがレアル・マドリードの何が凄いって体が出来上がっていることです。それに加えて大人のサッカーをします。しっかり作りながら攻撃を組み立てて戦います。去年の得点を量産していた選手は今年は来ていませんでしたが、スピードやパワーでぶっちぎっていた印象は去年と変わらないところがあります。
グループリーグはヴェルディ、桐光学園、ベルマーレと同組でした。
ヴェルディ戦はヴェルディがボールを持っている時間も長く、「おーやれるぞ!」という印象もありました。でもゴール前に抜け出した時の迫力や勢い、決定力に差があって前半に先制。後半も立ち上がりからレアル・マドリードが追加点を上げて4-1で勝利。
桐光学園は1年生ながらすでに桐光学園らしく激しいプレスでレアル・マドリードを苦しめていました。後から聞いたらレアルの選手もかなり手強かったというコメントをしていたらしいですが、見ていてもプレスがハマるシーンもかなりありましたし、桐光学園が突破する場面というのも見られました。???というPKの判定で決めた1点でレアルが勝利しました。
2日目
湘南ベルマーレ戦。ホームの湘南、土曜日ということでかなりお客さんも集まりました。前日に2試合やっていたこともあり、控えメンバーが先発していたこともあって湘南が互角にやりあった試合。最後に間接フリーキックの大チャンスも湘南にあったが決めきれず引き分けで終了。レアルは余力を残して最終日に。
3日目
ジェフユナイテッド市原千葉戦。この試合が僕の中では1番圧勝という印象だった。左ウイングのジェレミ、右ウイングのミゲルの突破は驚異的でジェフは止めることができなかった。ジェフもかなりいい選手もいて立ち向かったんですが、やっぱり決勝トーナメントのレアルは違うな、という印象でした。
決勝!!
FC東京戦。FC東京は強かったです。変則的な5バックで5−3−2というか、4−4−2というか、それを支えていたのは45番の宮下選手。
僕と去年今治で引退された金井さんのMVPは右サイドで大車輪の活躍を見せた宮下選手‼️
— 原大悟 (@daigoso) 2019年4月21日
レアルの11番ジェレミ選手とバチバチにやり合っても全く体力落ちず走り続けてた。マジで長友選手みたいだった。 FC東京U16の世代、本当にいい選手ゴロゴロしてるわ〜✨ pic.twitter.com/3O3YOglmU9
レアルの1番強力な11番のジェレミ選手とのマッチアップは見所十分。
試合としては立ち上がりの東京の一発でレアルは「あれ?なんか違うぞ」という感じはあったと思います。いわゆる本気にさせた!というやつです。
でもその後も本気になっても東京は全然動じず、球際でも負けていませんでしたし、ボールを動かしながらゴールに迫っていました。
レアルは後半はどんどん攻めが単調になって長いボールが増えていきました。内容的にも互角以上に東京が戦っていたと思います。
個人的な感想としては東京があれだけ戦ってくれて、レアルの選手たちの悔し涙があってよかったのではないかと思っています。あの決勝で「勝てた試合を落とした」と思ったレアルの選手はいなかったと思いますし、日本も強いチームはある!と印象付けたと思います。
レアルは世代別代表が5人来てなかったということですが、日本のチームもプリンスリーグなどのU18年代のメンバーに入る選手たちはいない状態でした。そう考えると本当にいい勝負だったと思います。
🏆#U16キリンレモンCUP2019
— サッカーキング (@SoccerKingJP) 2019年4月22日
FC東京がPK戦の末レアル・マドリードを破って初優勝!試合ハイライトをお届けします。
🔥@realmadrid 1-1(PK2-4) @fctokyoofficial
🎥#SKch pic.twitter.com/dJKDHo7kJE
日本の選手たちもあれだけの報道陣の中でやる試合というのはいい経験だったと思いますし、ピピ君こと中井君に対してはどのチームも意識してバチバチのプレスをかけていたように見えました。それもあって中井君自身は満足いくパフォーマンスを見せられない試合も多かったと思います。おそらく彼にかかるプレッシャーも並大抵のものではありません。15歳に背負えるものではないでしょう。でもそれを超えていくタレントなのかもしれません。
テクニックは相当高いと思います。でも決勝戦などはなかなか前に運べずバックパスをする場面が目立ちました。もっとゴール前で、あの引き技やテクニックを発揮できるようになったら相当怖い選手になるんじゃないかと期待しています。
去年に比べ身長も伸び、大人っぽくなり、かっこよくなりました。相当人気も出そうな甘いマスクまで持ち合わせています。日本代表クラスになったら日本代表人気は10年安泰でしょうw
おじさんはそんな日を夢見ながら影ながら応援しようと思います。頑張れピピ君。そしてFC東京の皆さん、おめでとうございました!
教え子がMVPになって嬉しそうな山下GKコーチ(大学の先輩なんです)
トロフィーで遊ぶ原(photo by 松岡健三郎さん)
また来年も生で見られますように。では