3泊5日でリヨンに女子ワールドカップを見に行ってきました。準決勝は2試合ともリヨンで行われたので、この短い期間で2試合を観戦することができました。去年のロシアワールドカップに続いて2年連続2回目の生観戦です。
大会が始まる前にこのスケジュールを思い立って各所に調整をいただきながら今回の旅が実現しました。
今一番思う事はやっぱり生で見るワールドカップは最高だなぁと言うことです。
この、熱なんです。自分たちの国を応援するサポーターが作るスタジアムの雰囲気。何とも言えない緊張感。そして試合前後のサポーターやファンのテンションの上がり具合。お祭り感。フェス感。そしてあまり行かない都市に行ける経験。
どれをとっても最高です。
時差ぼけが抜けないまま帰ってくる感じになり眠さとの戦いはありましたが、その絶対に負けられない戦いにも勝つことができました。
もちろんなでしこジャパンがいれば最高でしたがいない状況での準決勝と言うのも、もしかするとそんなに経験できることでは無いかもしれません。オランダ対スウェーデンの1戦は延長までいき、オランダが初めてのワールドカップ決勝の切符をつかみました。本当に選手たちは感動していて試合後のミックスゾーンやプレスカンファレンスの様子を見られた事はとても良い経験になりました。英語を追いかけるのが必死でした。こんなに人生で必死にリスニングしたことがないので若干リスニング能力が上がった気がします。
そしてなんといっても白熱したのがイングランド対アメリカ。フランス対アメリカが事実上の決勝戦とも言われていたと思いますが、このイングランド戦も相当ハイレベルで異常なほど面白い試合でした。アメリカサポのUSA大合唱もすごかったですし、イングランドのコールも頑張っていました。本当にハイレベルで個人個人のプレイにも魅了されましたし世界トップレベルの凌ぎ合いを間近で見ることができて幸せでした。本当に90分間目が離せない最高の時間となりました。
さらにVARの判定が大きく影響した試合となりましたがVARの生体験を初めてして、なんとなく温度感が分かりました。アメリカの人たちはNFLとかでレビューは慣れているのかもしれませんが、どちらの判定になってもそんなに抗議したりしません。逆に判定に時間がかかっている時を楽しむかのように、「ウー」みたいな感じでワクワクさせてくれました。日本で中継をしているときは「ゴール」と言った後にオフサイドになるので、ちょっと嫌だなぁという気持ちが強かったのですが、イングランド対アメリカを見た限りではVAR面白いなぁと思いました。何事も慣れなのかもしれません。不公平感もなくこの試合は進んだので引き続きVARが入る流れは止まらないでしょう。そのうち慣れるのかなと思いつつ日本でもこういった日がいつか来るんだろうなと想像しました。
アメリカ人に学んだ事は楽しんだもん勝ちと言うことです。一つ一つのプレーに一喜一憂し、が入ったら喜び失点したら悔しがりVARも楽しみ、思いっきりUSAと叫ぶ。
オランダのサポーターも多いです。
チャントの種類めっちゃ豊富です。ホタルノヒカリもあります。決勝戦はどんな雰囲気になるのか楽しみです。
僕は日本に帰って3位決定戦の中継も担当させていただきます。どちらも出し切った上で敗れてしまったイングランドとスウェーデン。最後にどんな意地を見せてくれるか楽しみにしながら中継したいと思います。
また5日はFoot!の女子ワールドカップバージョンも最終回です。海堀あゆみさんをゲストにお迎えしてワールドカップのハイライトなどもお伝えします。ぜひ僕の最後の勇姿をご覧ください。では