J3スカウトごっこ〜YSCC後藤京介選手〜
試合を見に行った中で気になった選手のことを書きます。題してスカウトごっこ。先週はYSCC対セレッソ大阪U23の試合を見に行きましたのでその試合からピックアップします。
YSCCのレジスタ後藤京介選手です。はっきり言ってこの試合はいつものような活躍は出来ませんでした。1対1の引き分けになりましたが、後藤選手が好調であればおそらくもう1.2点取っていたのではないでしょうか。今シーズンは頭からYSCCの中心としてプレーしている選手ですが、この選手の凄いところ好きなところをとりあえず書き綴ります。
特徴はなんといっても左足
この人の特徴はなんといっても左足の精度です。ボールを持つときの姿勢がキレイでそこから繰り出される強のパスは素晴らしいものがあります。中盤のそこから両サイドに散らしながら、ときにはコンパクトなモーションから鋭い縦パスを入れます。この縦パスがYSCCの攻撃のスイッチになります。そこから決定機を多くする作り出しています。
ザ左利きと言うような持ち方をしますので、その大きなモーションから膝下のコンパクトなフリでパスのコースなどを変えているのだと思います。したがって相手ディフェンダーはなかなかパスのコースを読みきれず、インターセットが難しくなります。その中で去年僕が担当したガンバ大阪U23ではJリーグ初ゴールをとって、しかも2点取りました。この試合では彼のポテンシャルの高さが現れたと思います。
【公式】ゴール動画:後藤 京介(YS横浜)16分 Y.S.C.C.横浜vsガンバ大阪U-23 明治安田生命J3リーグ 第31節 2017/11/11
これが初得点。
【公式】ゴール動画:後藤 京介(YS横浜)55分 Y.S.C.C.横浜vsガンバ大阪U-23 明治安田生命J3リーグ 第31節 2017/11/11
いいゴールですね。
ゴールシーンしか公式映像には残っていますが、このように綺麗な軌道を描くキックを繰り出すことができます。
モンテネグロからの逆輸入。
後藤選手は経歴も面白いです。今年26歳になる年齢だと思いますが、大学の後はモンテネグロに当たっています。
専修大MF後藤京介、中京大MF飯沼壮貴がモンテネグロ1部へ移籍 | サッカーキング
養和→専修大を経てモンテネグロの1部リーグへ。2チーム渡り歩き2017年からYSCCに加入。そこからJリーグでの経歴がスタートしています。
先ほどゴールシーンの映像を載せましたが、本当に見てほしいプレーはゴールではありません。
サイドに散らしたり、長いボールを供給できるところを見てほしいんだよなーと思って探していたらありました。2015年のプレー集。モンテネグロ時代ですかね。左足の持ち方、パスの質。一目でどれかわかります。
後藤京介さんがあげた動画なので、おそらくご本人が編集したものでしょうか。
キックの質やパスの精度は変わりません。
昨シーズンの最初は左サイドのポジションで勝負するのかと思われていましたが、樋口監督は途中から中盤のそこで後藤選手を固定しました。YSCCの躍進は後藤選手の活躍もあってのものだと言うことができるでしょう。
さらに後藤選手のチームといってもいいほどボールを持ったらとりあえず後藤選手が最終ラインの方まで引いてきてボールを受けてビルドアップをしていきます。樋口監督が目指すサッカーには間違いなく欠かせない選手です。
今シーズンが始まる前に後藤選手の契約更新が発表されました。正直驚きました。J2やJ2を目指すようなチームに必ず狙われてしまうんではないかという位、昨シーズンの活躍は素晴らしかったです。この選手と前線にポジションをとっている奥田選手の2人が残留したことがYSCCとっては1番の補強だったのではないでしょうか。今シーズンは本当に自信を持ってシーズンに入っている印象ですし、辻選手が怪我をしても北脇選手の活躍も目立っています。今の順位にいるのは間違いなく後藤選手の活躍だと言えるでしょう。
セレッソ戦で印象的だったこと
セレッソ戦ではセレッソの組織化された守備に苦しんだYSCCです。後藤選手もなかなか本来の左足のクオリティを見せられないし時間が続きました。本来であればぴたっとくるようなサイドチェンジや、長い距離のパスも少しずれているような印象でした。
本人も悔しがっている場面が何度かありましたが、印象的だったのがサイドチェンジのパスをミスしたときに自分の左足を拳でポンと叩いて悔し帰りました。
何気ない行動だったと思いますがこの行動にかっこよさを覚えてしまいました。自分の左足に自信があるからこそ左足を叩いたのだと思います。しっかりしろと。
これを僕がやったらだいぶ格好悪いと思います。笑
左足を蹴れない人がやってもダメですが、左足が素晴らしい選手がやるとかっこよく見えました。その悔しさを人にぶつけるのではなく自分にぶつけていたように思います。
ここからのステップアップを期待します。
これからも後藤選手に注目したいと思います。
また面白い選手を探す旅に出ます
では