>

知ったかぶり養成所 17/18シーズンの久保裕也

西野監督は追加招集を示唆しました。日本代表に入ると信じて今シーズンの久保裕也選手の活躍を振り返っておきたいと思います。1試合も試合を見ていない人も、40試合見たかのようになります。それが知ったかぶり養成所です。

難しいシーズンのスタート

 

昨シーズン途中にベルギーに加入して17試合で11ゴールと言う鮮烈なベルギーデビューを飾った久保裕也選手。しかし今シーズンのスタートは難しいものになりました。それは選手にとって本人にとってもチームにとってもです。まず確認しておかなくてはいけないのはめる君リーグは非常にタフな理由だと言うことです。プレーオフまで含めるとリーグ戦は40試合。冬のウィンターブレイクもありますので、スケジュール的に7月の最終週に今シーズンはスタートしました。久保選手は冬にヘントに加入して、プレイオフを戦いそのまま6月の日本代表に召集されました。その時に久保選手は少し怪我を負ったと言う事でしたが、その状態が完治しないままシーズンがスタートします。

 

ブレイクもあって日本代表に入りましたので日本代表の戦いもありました、プレッシャーもあったでしょう。その中での疲労感というのは計り知れないものがあったのではないでしょうか。

 

そして難しかったのがヨーロッパリーグの予選で敗れ、開幕戦からなかなか勝てなかったチーム状況です。昨シーズン前線にいたクリバリと言う選手がシーズンスタートしてからいなくなり、シラというストライカーが加わりました。これによってある程度戦い方も変わって、ヘントを初優勝に導いたバンハーゼブルック監督が成績不振で解任されてしまいます。もちろん久保選手自身のせいではありませんが、難しいチーム状況にありました。

 

 

開幕から6試合勝ちなし。9試合でわすが1勝。

昨シーズン3位のヘントにとっては苦しいシーズンスタート。

この頃はメンバーも色々変えながら、スタメンが固定されてない印象でした。この頃はスリートップの車道のポジションで使われることが多かった久保選手です。これは戦士作シーズンから使っていた褒めションでした。

しかし下のベンチスタートの試合も多かったですし、特典もなかなか取れませんでした。実際に今シーズンの初ゴールは9月に入ってからとなりました。チャンスはあったのですが決め切れないシーンも見られました。

 

 

チームの転機となった新監督就任

 

10月2チームは監督を変えます。ヴァンデルハーゲ監督を監督に据えて、ここからチームの状況は一変します。11月から12月にかけては5連勝も記録し、一気にプレイオフ圏内の6位以内に浮上します。4月に少し調子を落としますが4月までの間わずか3敗と言う素晴らしい成績を残します。

 

ヴァンデルハーゲ監督になって1番大きな変化というのはフォーメーションを4231に戻して、久保選手は主にトップ下で使われました。最初は右サイドで考えられていたようですが次第にトップ下に固定されて、ポジションを争っていたミリチェビッチと言う「ヘントのナポレオン」とも言われている選手は出番を失い、冬に移籍を決断しています。それだけ好調のチームの中で久保選手が先発のポジションを確立したということがわかります。

 

 

 3月あたりから変わった久保の立ち位置

 

レギュラーシーズン最後にあたる3月あたりから久保選手の立ち位置が少し変わってきました。レギュラーシーズン最終戦プレーオフの開幕から4試合、5試合連続ベンチスタートとなります。

 

9月から2月まで21試合連続で先発していたのですが、ベンチが定位置になりつつありました。他の選手が好調で、ケガ人が戻ってきたことも関係しています。そんな中でプレーオフの第5節、シャルルロワ戦で6試合ぶりの先発をつかみます。

 

その試合での活躍が見事でした!前半にドリブルからのシュートシーンでポストを叩く場面がありました。久保選手はこういう細かいタッチからのシュートと言うのが特徴の1つでありましたが、最近はなかなか見られないシーンでした。

 

久保選手がこの試合がチャンスだと決意して何か吹っ切れた様子で臨んだ試合に感じました。しかしこの試合ではわかりやすい結果が必要でした。ポジションを取り返すためにも、チームとしての勝利や得点が必要でした。

 

後半その結果を見事に出します。ここが久保選手の凄いところです。こぼれ球を押し込んだ形のゴールになりましたが、調子が良いと言う事だけではポジション奪取につながらなかったかもしれません。しっかりと結果を残してヘントのこの日唯一の得点を取ります。これでまた久保選手の信頼感もチームの中で増していき、その後コンスタントに出場できるようになりました。

 

フォワードとして示したポテンシャル

 

出場停止が明けると、最後の3試合はフォワードで先発しました。これで久保選手の凄さを改めて知ることとなりました。この選手はお肌で生きてきたのです。裏への抜け出しやボールの引き出し方、そこからフィニッシュにもっていくレパートリーの多さ、身長が高くありませんがクロスに入っていく感覚、そしてシュートの精度です。

 

出場停止明けの試合でもゴールを取り、代表が発表された最終節でもゴールを決めました。

 

出場停止だった試合を除くと出場した最後の5試合で3ゴールとっています。最終節のゴールを決めないとアピールにならないと言う難しい状況でしたが、そーゆー試合で取るのが久保裕也です。

 

ゴール数などを振り返れば先シーズンのような圧倒的な活躍は出来ませんでした。しかし全体を振り返ると改めて、久保裕也のポテンシャルの高さを示したシーズンだったと言えるのではないでしょうか。

 

シーズン11ゴール。

2シーズン連続2桁ゴール!

上位6チームで行われるプレーオフで4ゴール。

すごいでしょ?フォワードでずっとプレーした選手じゃないんですよ?

 

いろんなポジションをこなしながら自分の得意なポジションで最後は結果を出しました。強靭なアフリカ系のセンターバックが揃うベルギーリーグの中で、フィジカルでも負けることもなく、その中でクイックネスを見せつけながらボールテクニックをも見せつけ、得点力を証明しました。

 

試合後のコメントで、日本代表とヨーロッパを行き来しながら戦った初めてのシーズンと言うような表現をしていました。久保選手にとっても大きな1年になったのではないでしょうか。そのシーズンの締めくくりにワルドカップと言う大舞台に出場することができれば、必ずや久保裕也選手は活躍すると思います。

 

https://www.nikkansports.com/201805210000200.html

 

プレッシャーがかかる試合、後がない試合、どんな試合でも淡々とゴールを狙い、ボールを追いかけボールを引き出し、チームの大ために仕事をします。結果も出します。ぜひワールドカップで見てみたいです。追加招集お願いします。

 

まだでしょうか?笑(5/23 11時なう)プレーオフ終わりました。スペインやポカール決勝戦った長谷部選手などと同じタイミングで終わっております。ぜひ