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ガイナーレ鳥取 井上黎生人 〜スカウトごっこ〜 

僕が期待している選手をとりあえず書き出していく「スカウトごっこ

去年やってみたんですけど、ここに書いた選手が活躍したりステップアップしたりすると気持ちよくて仕方ないんですw。究極の自己満企画。今年も継続です。

 

一発目にあげるのはガイナーレ鳥取の井上黎生人(りきと)選手。読めませんw実況やるときはお気をつけて。

鹿実出身の高卒5年目の22歳です。去年は30試合に出場。足元もしっかりしており攻撃的なガイナーレを後ろから支える選手。ロングフィードもいいものを持っていて、キックの距離も出る。昨季終盤の群馬戦での劇的同点ゴールも決めており、大事なところでゴールを決められる得点力も魅力。3バックの左、4バックのセンター、どちらでもスムーズにこなせる器用さも彼の魅力。178センチとセンターバックにしては大きくないが、プレー全体に落ち着きがあり22歳とは思えないプレーを披露する。

昨年、シーズンを通してガイナーレの試合を見ていて最初から目立って「いい選手だなぁ」と思うタイプではなかった。試合を何試合も見るうちにジワジワ「あ、また井上だ。」みたいな感じで良さが際立ってきた。噛めば噛むほど味が出る22歳だ。

 

試合後取材エリアで声をかけて少し話を聞いてみた。あまり長々話を聞くのがなんだか申し訳なく、いつもあっさり終えることを心がけているのだが、その短い間でも井上選手の人柄がすごくわかる有意義な取材になった。

 

以下、開幕戦直後のインタビュー

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原)昨シーズンから安定感と強さとして増してきたように見えましたがご自身ではいかがですか?

井)去年試合に出させてもらって自信もついてきて、自分の中で手応えは感じてます

 

原)今シーズンの3バックのコンビはどうですか?

井)役割がはっきりしている。僕と西さんが前に強くいく。内山さんがカバーしてくれるんでいきやすいです。

 

原)ご自身で1番自信あるところは?

井)これと言ってないですが、1対1の守備に自信がありますし、ロングフィードも自信ありますし、あとコーチングも極めていければと思います。

 

原)あんまりガミガミ言うタイプじゃないんですか?

井)あんまりそうですね、僕シャイなんで。あんまりガミガミ言うのはなかったんですけど、言っていかないとデフェンスはダメだと思うんで言っていきたいと思います。

 

原)高卒でJ3というキャリアに注目していて、今年大卒でプロに入る代ですが、その辺は感じることはありますか?

井)大学に行こうと思わなくて海外でプレーしたいというのもあったし、プロに行けるならプロに行きたいというのもありました。プロに入ってからも試合に出ることが少なかったし、1年目が8試合、2年目がゼロだったんですよ。それが悔しくて、そういう悔しさもあったし、焦りはなかったんですけど、1年1年しっかりやっていければ結果もついてくるって。こうやって出させてもらっているんで。大卒1年目で意識はしますけど、まぁいい刺激になるというか。負けたくないんで。

 

原)なるほど。頑張ってください。応援してます

井)答えるのカミカミしてましたけど、すみません!笑

原)いえいえ全然大丈夫ですよ

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と最後は22歳らしく満面の笑みで選手バスに向かって行った。シャイだと言ってたけどそんな様子はなく、また試合を見た後に話を聞いてみたいなと思わせる選手だ。

 

井上選手にも聞いてみたが、僕の中で高卒J3というのはとても注目している。大学サッカーも盛り上がりを見せていて、特に関東サッカーリーグはレベルも高く代表クラスの選手もゴロゴロいるのは知っている。別に大学サッカーを否定しようとしてるわけではなく、大学サッカーだって全国から有力な選手が集まってきて、しかも上級生にもいい選手が沢山いて、1、2年で出番を掴むのは至難の技だ。あまりAチームとBチームのレベルが変わらない大学もあると聞く。そういう中の選択肢の1つとして高卒J3を提案したい!!!(誰に?w)

もちろんJ3で高卒ですぐにチャンスを掴むのも大変だし、経験のある選手たちとポジション争いをしなくてはいけない。しかし、そこでポジション争いに勝てば全試合生中継という舞台が待っている。これはとてつもないチャンス。スカウトはいつでもどこでも若い選手のプレーをチェックできる。いきなり活躍すれば戦力としてハタチぐらいで個人ステップアップしていく事も可能だ。

井上選手も2年目に出場ゼロで悔しい思いをした、と話していたが、そこにはプロの厳しい世界が待っている。大学卒業後の23歳からプロの世界にいくのと、19歳からプロの世界に行く事。一長一短だが、その可能性にチャレンジしている選手に僕は惹かれる。しかも鹿実から。追わない手はない。

そういう意味でも井上選手の今シーズンの飛躍に期待したい。もう5年目だけど、まだ22歳だ。プロの経験を十分に持った22歳。すごく魅力的だ。今シーズンも攻撃的なチームになりそうな鳥取だが、彼の守備での活躍が昇格の鍵を握ってくるかもしれない。井上黎生人、目が離せない!!ぜひチェックしてみてください。